いまだ広まり続ける糖質ダイエット
こんにちは、さぼてんです。今回は、食の専門家らしいテーマに触れたいと思います。
一過性のブームで終わるかと思いきや、ライ〇ップの成功や、様々なメディアで紹介されまくったことにより、糖質ダイエットは一定の市民権を得て、人によっては、生活になくてはならないものになっています。
ダイエットまでいかなくても、以前に比べ、お米を食べる量が減った、という人は、少なくないんじゃないでしょうか。
このテーマは、食品・健康関連のセミナーでも、よく議題に上がります。
そこで、よく専門家の方が言われるのが、糖質ダイエットによって脅かされる健康への大きなリスクです。
あまり、テレビで報道されてない気がするので、少し紹介できたらなと思います。
糖質ダイエットは、確かに痩せる
まず、専門家の方々、皆さんいわれるのが、人体の仕組み上、糖質の摂取量を減らせば、痩せるのは間違いない、という事です。
凄いですねぇ。痩せるのがほぼ確実なダイエットなんて。そりゃ流行るわけですよ。
そもそも、炭水化物自体、本当に必須な栄養素か?という意見もあるそうです。
まぁ、三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の研究が進んだのも、19世紀からで、全体の歴史から見れば、それほど長い期間ではありませんからね。
まだまだ、栄養学には未解明の部分が沢山あるのでしょう。
さらにいえば、日本は「お米大国」なので、炭水化物をより摂らせようとする勢力が存在します。
国が5年ごとに改定している「日本人の食事摂取基準」をご存知でしょうか。
食品会社や栄養の専門家では、バイブルみたいなものですが、一般の方は馴染みがないですよね。
ググってみましたが、官公庁の説明は分かりにくいのばかりなんで、グリコさんの借ります。こういう奴です。

これが何?と思うかもしれませんが、
- この基準は国が決めており、(もちろん専門家を交えてですが)
- 様々な食事のメニューは、この基準に従って決められる
というのがミソです。
特に給食や、病院食。アスリートの食事、などは。外食系の一部もそうですね。
凄い極端な例ですが、炭水化物の摂取基準が倍になったとしたら、
米の消費量も倍になる可能性がある、という事です。
私は、国の食事摂取基準を決める検討部会はマトモに機能していると信じておりますが、
国策で、必要な栄養量を歪められる可能性自体はある、という事は、皆さん知っておいて損はないと思います。
痩せる太るは戻るけど、壊れた体は戻らない
さて、摂らなければ確かに痩せる「糖質」。
国も今まで、必要以上に摂取を煽ってきた可能性があるんじゃない?と疑いだすと、
やっぱいらないじゃん!
と考えちゃいますよね。
痩せるという観点だけで見ればそうかもしれません。
しかし、生きていく上で私たちは、健康に過ごすことが最も大事です。
そんなの年とってから考えたらいい?
ふむ、体を壊しても、必ず戻ると思っていますか?
人間は機械ではないですよ。一度壊れたら、二度と戻らない臓器が沢山あるから、あれだけドナー登録とか、臓器待ちの人が沢山いるわけです。
糖質ダイエットは確かに痩せますが、様々な健康リスクをはらんでいます。
いくつかありますが、パッと思いつくのでいうと、
- 急激な血糖値上昇による体への負担
- 肉の食べ過ぎによる過剰鉄の心配
などがあります。
糖質ダイエットがはらむ健康リスク
急激な血糖値上昇による負担
糖質ダイエットって、完全に徹する人もいますが、どこかで、少しだけ自分にご褒美と称し、お菓子やご飯を食べる人もいますね。
このような食事の摂り方で、血糖値が急激に上がると、体の様々な部分に負担がかかります。
トータルで考える人がいますが、一時的にかかる負荷の方を重視して考えてください。
例えば車のアクセルを、ギュンギュン何回も踏み込んで、乗る回数は少ない人と、毎日乗るけど、一定の力でしか踏まない人。どちらの車が先に壊れると思いますか?
血管一つにしても、一定の力で血液が流れてくるのと、急に圧力があがって、血管を圧迫するのと、どちらが血管の壁に影響を大きく与えるでしょう?
高血圧が動脈硬化につながるというのは、このように、血管に負担をかけるから、劣化したホースが硬くなっていまうような状態を指すんですね。だから破れやすくなるんです。
急激な変化は、体に大きな負担をもたらします。これが糖質ダイエット、一つ目のリスクです。
肉の食べ過ぎによる過剰鉄の発がんリスク
じゃあ本当に、炭水化物一切とらないから!それならいいでしょ!
と言われそうですが、
今度は特定の栄養素を過剰に摂ることによるリスクが心配になります。
ビタミンとか、ミネラルとか、体に良さそうな栄養なら、多ければ多いだけいい、とか思っていませんか。
何事もバランスが大事であり、たとえ体に良い栄養素でも、必要以上に摂れば毒になります。
糖質ダイエットで危険と言われるのが、肉の摂りすぎによる過剰鉄の心配です。
ウコンのサプリメントなんかでも、問題になりましたね。
これ触れだすと、長いので、またどこかで説明したいと思いますが、
鉄の摂りすぎは、体内で活性酸素が発生し、細胞を傷つけ、発がんリスクを上げる可能性があることが、専門家の間では言われてきています。
特に、糖質ダイエットでよく食べられる「赤身肉」には鉄分が豊富に含まれます。
これをご飯代わりに考えていたとしたら・・・
脂肪はつかないかもしれませんが、「癌」は怖くありませんか?
偏った食事のリスクは、10年後に分かるかもしれない
そんなこと言ったら、何を食べたら良いのか分からない!
と言われそうですね。
ですから、「バランス」ですよ。極端に偏った方法は、効果はあるかもしれませんが、どこかに歪が生まれます。
専門家によって色々意見はあるかもしれませんが、一番大切なのは、「栄養バランス」だということは、皆さん共通しています。
偏った栄養バランスがもたらす危険は、科学がさらに進んだ10年後に判明するかもしれません。
そうなってからは手遅れです。
痩せることも大事ですが、幸せに生きるのに何が一番重要か考えるのも、大切です。
改めて、自分にも戒めたいと思います。